ニューカレドニア日本人移民120周年祭レポート 前篇

7月2日から9日まで1週間、弥栄子先生と禮子先生はニューカレドニア日本人移民120周年祭に参加されました。

 

鵬雲斎大宗匠の名代ということで、当初は禮子先生が単身赴く予定でしたが、ニューカレドニア支部創設に深く関わり、移民100周年祭でも日本文化使節団団長を務めた弥栄子先生、「私が行かないで誰が行く」と、数年ぶりの海外渡航と相成りました。

 

画像は7~8日(土、日)に開催された日本文化フェスティバル会場前にて、イベント開催に尽力された現地代表者と裏千家ニューカレドニア協会、シドニー協会の皆様との記念写真。

 

 

ニューカレドニアといえば「天国に一番近い島」のキャッチフレーズでおなじみ。しかし残念ながら南半球の季節は秋。あいにく天気も悪く、滞在期間中快晴だったのは1日のみ。スケジュールもタイトで、観光らしい観光はほとんどしておりませんが、現地の人々との交流は心に深く残ります。

初日はホテルでゆっくり休み、長旅の疲れを癒します。メリディアンホテルの日本料理「将軍」では、ほとんど毎晩お世話になりました。店内では1998年に訪れた際の写真とサインを発見。

2日目はチバウ文化センターへ。太平洋戦争前の日本人移民の暮らしと悲運の歴史を紹介する展示を山川宗玄老師とともに見学。ご老師は岐阜県美濃加茂にあります臨済宗正眼寺(しょうげんじ)のご住職。鵬雲斎大宗匠とのご縁で、今回日本人墓地の慰霊法要に参加されました。

 

筆者個人的には、今回日本文化の素晴らしさを再発見したと同時に、ご老師のような人物に出会えたことがなにより大きな収穫だったと感じています。

明治25年(1892)、沖縄県や熊本県などから600名の独身日本人男性が契約移民としてニューカレドニアにやってきた。ニッケル採掘で有名なこの島で暮らし始めた彼らはやがて現地女性と結婚し、さまざまな分野で成功を収めるようになったという。

 

しかし真珠湾攻撃を境に日本人は敵国人としてオーストラリアの収容施設に移送され、財産はすべて没収され、抑留生活を経て日本へ強制送還された。残された妻と子供たちは一家の大黒柱を失い、つらい戦後を送った。

 

文化センターでの展示は津田睦美さんが監修したもので、当時の日本人の様子と変遷を伝えるものでした。詳細は津田さんのホームページをご覧ください。

http://www.mutsumitsuda.com/about-nc/

 

上の画像はもっとも印象的だった家族の写真。希望を胸に移民してきた若い夫婦の幸せな姿と最終的には捕虜として扱われてしまった実態です。

 

つらい戦争体験を語り継ぐ人は少なくなっていますが、我々はこうした先人の苦労の上に現在の生活が成り立っているのだということを忘れず、感謝しながら後世に伝えていかなければいけないと痛感します。

 

 

その夜は政府主催のカクテルパーティーへ出席。

右から、裏千家シドニー協会の松永会長ご夫妻、日本国名誉領事のマリージョゼ・ミッシェルさん、日本人会会長のイチキさん、塩月宗芯先生、五藤宗紫先生、ムッシュ・ミッシェルさん、そして毎回弥栄子先生をアテンドしてくださるルバイ勝子さん。

 

 

パーティーでは新潟の気鋭奏者 小林史佳さんの三味線演奏も披露されました。

 

翌5日は早朝から山道をバスで約2時間かけてチオ市の日本人墓地へ慰霊法要に。

ご老体の塩月先生を配慮して、名代として管理人が参加しました。

300人近く(うち日本人は約170名が参加)が見守る中、現地カトリック司祭と山川宗玄老師による法要。山間の中に老師のよどみない声で自作の詩とお経が響き渡ります。読経を聞いていて鳥肌が立ったのは初めてです。その後、両国政府関係者と日本人会、そして裏千家関係者による焼香と献花に移ります。

 

明治時代からの日本人移民のたくさんのお墓がそこにはありました。合掌。

 

 

セレモニーのあとは地元の有力企業ル・ニッケル社のホールで代表団の歓迎会。

メラネシア料理をたっぷりとごちそうしていただきました。日本側はお返しに八重山舞踊と創作エイサーを披露。終始和やかに進み、夕方ホテルへ戻りました。

 

 

最後に現地の保育園で子供たちとすこしだけ触れ合いました。来た時にはなかった日本の旗が窓に貼られていてとてもほっこりしました。子供の笑顔は万国共通ですね。

 

最後は、途中休憩で立ち寄った田舎の商店での写真。物価や生活感が垣間見えて楽しいものです。

 

後編へ続きます。

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第13回日本文芸アカデミー大賞授賞作品。

 

選評

“裏千家十四代家元、淡々斎の娘として良家に嫁ぐも離縁。波乱万丈の人生への語り口は、清澄にして達見、凛とした潔さをもつ。錚々たる文化人との交流にあって、一番の恩恵は父母の教えであり、茶道を通しての「一期一会」であろう。「この年だからこそ見える景色」を「まず所有欲がなくなった」という至言に敬服”

 

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